窓のお話し⑦ 「エアコンは不快?」


みなさんこんにちは!本当に暑い日が続きますね。

今回の窓の話は「エアコン」です。

今夏はニュースなどで「エアコンをつけたまま寝ましょう」だとか

「エアコンを上手に使って乗り切りましょう」といっているのをよく耳にします。

それだけ地球環境が厳しくなってきているんでしょうね。

しかし私が仕事でお邪魔するお家の人の中には「エアコンは嫌いなんだよねえ」と

いう人が結構います。今回はなぜエアコンが嫌い=不快に感じるのか?を考えたいと思います。





実は日本のエアコンの性能はものすごく高いと言われています。

ドイツなどのエコ先進国から「性能値が高すぎる、間違いではないか?」と

確認の問い合わせもあるそうです。なぜでしょう?

それは日本の家が欧米の家に比べて性能が低いからです。

家の断熱性や気密性の低さをエアコンを進化させる事によって解消してます。

本当は家の性能を上げればエアコンに過剰に頼らなくてもいいはずです。


エアコンが嫌いな人の多くはエアコンの「風」が嫌だそうです。

夏の時期はエアコンの冷風は水分を含んでいて重いので足元に降りていきます。

例えばその部屋に断熱性能の低い窓があれば外部の熱がどんどん入ってきます。

夏の熱の流入はシングルガラスだとおよそ70%は窓からといわれています。

せっかく冷やした室内の温度も窓からの熱でどんどん上昇します。

室温が低くならないので、さらに設定温度を下げたり風量を上げたりします。

室内をクルクルと空気が移動します。これがエアコンの「風」です。

暑い空気と冷たい空気が部屋の中を行ったり来たり、考えただけで不快なのがわかりますよね。




冬は逆に暖かい空気の50%程が窓から出て行ってしまいます。

冬の断熱性の低い窓の周辺ではさらにコールドドラフトという冷気の流れが発生します。

ただでさえ寒い足元に冷気の層のようなものが出来て部屋はいつまでも暖まりません。

このコールドドラフト現象も「風」として感じられます。

エアコン嫌いな人の嫌いな「風」はエアコンのせいではないという事です。

住宅の性能が上がれば「風」による不快さは無くなっていくという事です。


冬の場合 

コールドドラフト


さらにさらに人間は頭は涼しく、足元は暖かくが快適だそうです。

図のように冬は頭は22℃、足元は26℃欲しいのですが、

先ほどからの話では冬足元はコールドドラフトで18℃

頭は暖房で26℃とかになっている事もあるかもしれません。

お子さんが勉強していても足は寒いし頭は暖房でぼーっとする。

そして窓のあたりでは風が吹いている。快適なはずがありません。

受験勉強もはかどらないでしょう。



頭寒足熱


今回も長々と書いてきましたがやっとまとめです。

エアコンの風の不快さをなくす為には住宅の性能(断熱性、気密性)を

上げて室内の温度の上下の差を少なくしていく事が必要です。

そして住宅で一番の弱点になっている性能の低い窓の性能を高める。

これが一番の近道じゃないかと私は思います。

内窓やカバー工法で窓の性能を上げて、エアコンとうまく付き合っていける

生活環境を作ってあげましょう。私たちがお手伝いします。

最後に空調の4大要素として暖房、冷房、除湿、加湿があります。

この4つのうち加湿を除く3つを一台でまかなえるのはエアコン以外ありません。

しかも超省エネです。実は身近にあるエアコンという家電は「スーパーマシン」なのです。

では次回の窓のお話しもお楽しみに。





内窓 プラマードU

カバー工法 マドリモ