窓のお話し④ 「ワールドカップ」
今回の窓のお話しのテーマは「ワールドカップ」。サッカー日本代表の活躍で盛り上がっていますね!
でも私のお話はサッカーではありません。窓のワールドカップです!
世界の中ではたして日本の窓のレベルはいかほどか?見ていきたいと思います。
高度成長期以降、日本製品といえば家電、自動車や伝統的な工芸品など世界においても一流の
製品を作り出し、ものづくり先進国としてのイメージも高めてきました。
しかし、なぜか窓については非常に低レベルなのです。
そもそも日本には窓の性能についての最低基準はありません。
窓の断熱性能は「熱還流率」で比較されます。数値が小さいほど高性能です。
国内ではその数値を星の数で表して評価しているのみなのです。
それがこちら、、、
日本に5500万戸以上あると言われている住宅の7~8割が星ひとつの6.5W/㎡・Kクラス
つまりアルミサッシ+1枚ガラスの窓と言われています。
さらに新築住宅の6割ほどが4.65W/ ㎡・K程のレベルとの事です。
これらをふまえてついに試合開始です。
日本vs韓国!!!サッカーではものすごく盛り上がるライバル国です。
窓の基準の戦いではどうでしょうか?
大体東京や大阪と同じような条件の場所(図のSOUTH ZONE)の最低基準が2.7W/㎡・K。
推奨基準で1.6W/㎡・Kとなっています。
これは韓国の最低基準と日本の最高等級の星4つがそう変わらないということです。
まさかの完敗です。韓国だけではなく中国も同レベルです。
さらに最低基準を2.5W/㎡・Kから2.0W/㎡・Kに引き上げようとしている程です。
残念ながらアジア予選も勝ち抜けませんでしたね。
では断熱の本場ヨーロッパはというと、、、もちろんこんな感じです。
レベルが違いすぎる。もちろん北欧などは寒さも強烈なので命を守る為の手段ではあります。
それにしても「日本どうした?」って思わないとまずいですよね?
残念な事に前述したように日本には現在窓の最低基準すらありません。
国はすぐには動いてくれないのです。何とも歩みが遅い。
基準がないなら私たちで皆様にこの現状をお伝えして皆様が高性能な窓を選んだら良いのです!
なぜ諸外国が窓や家の断熱に力をいれているのか?それは国を強くする為です。
「なんでそうなるの?」とおもわれるでしょうが
窓を断熱化する→家が暖かくなる→人が健康になる→病院に行かなくて良くなる→
医療保険費(税金)が使われない→人も元気で税金も他へ使える→国が強くなる。
まったくの私見ですがこんな具合でしょう。
高齢化社会へ突入する日本も続いていければ全世代で豊かになれると私は思います。
日本の窓を良くする。を胸に日々活動しています。お手伝いします。
今回も長々と書いてしまいました。4年後のワールドカップの時には日本にも
レベルの高い最低基準が設けられている事を切に願っております。
次のテーマは何にしようかなあ~。ではまた次回。
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