窓のお話し⑤ 「窓の種類」 


こんにちは!大好評(?)窓のお話です。

そういえばやってなかった窓の種類について。

窓とひとくちに言っても様々な材質や開き方があります。

今回は材質をざっくりでありますが、ご紹介いたします。

窓は大きく2つの部位に分ける事が出来ます。

ガラスとフレームです。まずはガラスから。


ガラスの種類


ガラスにはシングルガラスとペアガラスがあります。

ペアガラスはガラスとガラスの間に空気の層を作った高性能な製品です。

さらに最近ではLow-Eガラス(ロゥイーガラス)と呼ばれる金属膜を

貼った遮熱や断熱に優れたガラスがよく使われるようになりました。

冬の日射を取り入れるために南面に断熱タイプを使ったり、

夏の日射をカットするために東西面に遮熱タイプを使ったりと

方角や状況によって使い分ける事が多いです。

現在新築にてスタンダードなガラスとなっています。

さらに3重層になっているトリプルガラスや真空トリプルガラスなど上には上がいます。

ちなみにシングルガラス、ただの1枚ガラスです。私としては使いたくないので

説明はしませんが、現在新築では使われていない(はず)です。

新築でもリフォームでもおすすめはやはりLow-Eのペアガラスです。

費用対効果でも安定していると思います。

ただし断熱と遮熱の使い分けはよーく相談下さい。





次は一般的にサッシと呼ばれる窓のフレームの部分です。

こちらは大きくわけてアルミ、アルミ樹脂複合、オール樹脂の3つです。

メーカーによっても違いはありますが、今回はYKKAPの商品で見ていきます。


アルミサッシ フレミングJ


まずはアルミサッシからです。50年程前から「加工がしやすい」というメーカーの

都合によって作られ、今なお販売しているサッシです。多少の改良はありますが

どうあがいても材質はアルミです。熱は筒抜けといってよいでしょう。

もしお家にお使いなら内窓工事をお勧めいたします。

アングルと呼ばれる部分のみ樹脂が使われていますが断熱性とはほぼ無関係です。

間違っても新築で採用しないようにしてください。

少々安くても、ランニングコストですぐに元を取られちゃいますよ。



アルミ樹脂複合 エピソード


次はアルミ樹脂複合サッシです。

家の外側はアルミ、内側は樹脂になっているサッシです。

アルミサッシに比べて格段に断熱性はアップします。

外側は耐久性の強いアルミで内側は断熱性の強い樹脂でと

良いトコ取りを狙った商品です。

メーカーによってはこちらのクラスを激プッシュしてきますが、

さあどうでしょう?今、日本で一番出荷が多いサッシではないでしょうか?

サッシ選びの際はアルミ樹脂複合から上のグレードでお願いいたします。


樹脂サッシ APW330


最後にオール樹脂のサッシ。

現在ものすごいスピードで普及してきている素材のサッシです。

特徴は何と言っても熱伝導率です。

熱の伝わりにくさはアルミの1000分の1です。

1センチの樹脂と10メートルのアルミの熱の伝わり方が同じと

いう事ですよ。もうよくわからないくらい違いますよね。

暑くない、寒くない家、健康に暮らせる家を目指すには必須ですね。

樹脂の耐久性の面で問題があるように言われますが、

YKKAPでは日本の紫外線の約300倍の強度を4000時間も

照射して試験しているそうですので、問題ないのではと感じています。




いったいどれがいいの?


長々と説明してきましたが「結局どれがいいの?」ってなりますよね。

私にサッシを選ばせてもらえるなら、、、

ガラスはLow-Eガラス、サッシはオール樹脂(APW330)と選びます。

費用対効果としても1番バランスが取れていると思います。

なぜなら樹脂サッシ、一昔前は非常に高額でした。

しかし近年の普及によってだいぶコストダウンしてきました。

ガラスにしても同じです。

そして断熱性が高いことでランニングコストも抑えられます。

何より中で暮らす人が健康に快適に暮らせる、それが大事です。

最後にみなさまにお願いがあります。

是非ご自分で窓を選んで下さい。

建築会社によっては説明や比較も無しに最初から窓が選ばれている事が

あるようです。もちろん予算の問題もあるでしょうが、

ご自分でメリットもデメリットも知ったうえで選んで下さい。

私たちは全力でアドバイスいたします。